無題 #0001145
一万三千尺物語 1号
一旦型に嵌まると同じ撮影地の同じ構図を延々と使い回すことが多い。
いきおいマンネリに陥ることになるのだが、今も昔もそれを潔しとしている。
そうやって同じような画が何枚も何枚も溜まってしまう訳だが、その中でまずまずの出来栄えだと曲がりなりにも気に入った画だと思うことができるのはごく僅かである。だから撮り続けることに飽きがくることはまず無い。
「神は細部に宿る」であり、「余白はただの余白でなく、極めて重要な部分である」などと撮影するとき他愛無く自分勝手に意識している。当然のことだが、その場に居合わせる同業者に得々と話すようなことではない。
連写しないのに百枚連続で失敗し続けることはよくあることだ。